多剤併用の改善

「多病」とは病気がちで多くの病気に悩まされていることです。ところが別に病気がちでなくても、年を重ねると体のあちこちに不具合がでるものです。薬で症状を改善することは良いことです。最近は症状改善にすぐれた良い薬がたくさんあります。しかし、不具合が出るたびに薬を内服していると、どんどん薬が増え、それほど大きな病気でもないにも関わらずお腹が一杯になるほどお薬を飲まれている方をよく見かけます。一つ一つの症状に対しては良い薬でも、体は1つです。体全体で見たときにバランスを欠く状態になっているかもしれません。最近の医療は病気を診て患者を診ないとよく言われます。その弊害の一つが必要以上の多剤併用です。当院では不要な薬を減らすことを一つの目標に掲げています。